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新型・旧型比較解説

今回、ガレージバウンスの電動パワステ化キットはフルモデルチェンジをしまして
新型のキットをリリースしました。
順次既存キット設定車種に新型キットをリリースしていく予定です。
新型をリリースした車種においても、既存キットも併売して参りますので、お客様の用途などによって
お選び頂けるような形になります。

新型キットリリース第一弾は、S13・180SX用キットとなります。
SHOPページにて、2025年8月8日より、予約ページを設定しております。
​商品出荷開始はもう少し先になりますが、よろしければ予約ページよりご予約頂けれと思います。

​新型と既存キットとの変更点などを解説させて頂きますので、ご購入検討の際の参考になれば幸いです。

​キット全体像比較
​※180SX用キットでの比較となります

 

​新型キット

​既存キット

仕様

使用コアユニット 乗用車用EPS
車速感応アシスト デジタル・アナログパルス車対応
追加事項・オプション
         
アナログパルス車のデジタル車速パルス出力が可能



 
​仕様

使用コアユニット 軽自動車用EPS
車速感応アシスト デジタルパルス車のみ対応

 
180新型.png
​ユニット単位での新型・既存の比較です

既存モデルは、コアユニットに軽自動車用のEPSユニットを使用しています。
現在、弊社でキットを設定している、スポーツカーのメイン層、車重1300kg前後の車両への使用は、こちらのユニットでも問題はありません。
しかし、それ以上の車重の車両になると、心もとないと言うか、容量不足感は否めません。
また、既存車種でも、ドリフトなど連続高負荷使用では、ノーマルキットでは正直厳しかった問題もありました。

そこで、今回全体的なアシスト力の向上、及び車重の重い車種に対応すべく、乗用車用のEPSユニットを使用した新型をリリースさせて頂きました。
​乗用車用のユニットになるので、モーターサイズもかなりアップし、アシスト力もアップしております。
ユニット自体の出自も、既存キットのコアユニットよりも新しい物になりますので、アップデートされています。数年の違いですが、日進月歩の自動車業界においてこの数字は大きな物になります。
その分、制御等も既存のように簡単には行かないのですが、それは後述します。

​モーター等、ユニットサイズは大きくなるので、既存キットと比べ製作必要スペースが必要になり、重量も増加してしまう点は注意が必要になります。





 
新型EPSコンピューター

制御にCAN通信を使用
他ユニットからの信号も制御に必要


セーフモード稼働時、段階的にアシスト力低下→アシスト停止
アナログ車速パルス→デジタル車速パルスへの変換によって、両者対応
​旧車などのアナログパルス出力車へのナビ等デジタル車速パルス必要製品の取付に流用可能。

 
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​既存EPSコンピューター

IG電源・回転信号のみで稼働可能
車速信号入力対応

セーフモード突入=アシスト停止
​セーフモード時、復旧に再起動が必要
EPSコンピューターの比較になります。
右の既存キットに比べ、左の新型はコンピューターのサイズ自体はかなり大きくなっています。
ユニット本体とコンピューターが別体式になり、基盤ベースのコンピューターボディー自体が放熱板の役割をしています。
既存のほうは、コンピューター自体の放熱板はこの程度の物になりますが、ユニット本体付けで一体になり、ユニット自体が放熱板の役割も果たしています。
​既存型でコンピューターを移動してもいいですか?と質問ありますが、上記の理由によりあまりおススメはしません。移設するにしても、キッチリとした放熱対策が必要になります。
セーフモードの突入要件の大半が熱による物になるので、とても大事です。


新型のユニットを制御するに当たって、CAN通信が絡んでいます。
CAN通信は、他の各ユニットからの情報を相互通信によって制御に利用する物です。
簡単に言うと、EPSユニット単体では正常稼働させる事が出来ません。
CAN通信が行われない状態ですと、セーフモードでは稼働させる事が出来ますが、セーフモード下では段階的にアシストが弱くなり、最終的にアシスト停止します。
開発に当たって、新型のコアユニットを使用している元々の車両の現車から解析を行い、新規に制御用の追加基盤を設計・プログラミングする事によってこの問題を解決しました。
追加基盤も元々のコンピューターボディに内蔵する事により、純正に近い仕上がりとなっています。
開発過程において、旧車等への製作を考慮し、アナログ車速パルス→デジタル車速パルスへの変換も実装しており、こちらのコンピューターよりデジタル車速パルスの出力が可能となっています。
これにより、アナログ車速パルス車に昨今のデジタル車速パルスが必要な電装品などの装着も副産物として可能となります。

​また、副産物で、EPSユニットとスマホをBluetooth接続する事により、お客様自身でスマホからある程度任意のアシスト力への調整が可能となりました。

既存ユニットのコンピューターの場合、セーフモードに入るとアシストが完全に停止します。
一度入った場合は、再起動が必要になります。
制御に当たって、コンピューター自体の発熱もそうですが、ユニット越しにモーターの熱も原因となります。高負荷での連続使用などの場合、発熱でセーフモードに入るパターンが一番多くなります。

新型は、コンピューター自体の放熱板も大きく、ユニット自体もモーターサイズもアップしてる事により、同条件下で稼働させた場合、既存型と比べて発熱は段違いに少なくなります。
発熱が少ない分、各電子部品や構成部品等への負荷も少なく、ユニット自体の耐久性・寿命も飛躍的に向上します。
​用途別おすすめ

結局、新型と既存型、どちらを選べばいいの?と思われる方もいるでしょうが、両方のキットに一長一短ありますので、両方が設定されている場合はご自身の用途にあったキットをお選び下さい。
ワンオフ製作の場合は、ご相談の上提案させて頂きます。

新型キットがおすすめ
・車重の重い車種に使われる場合(概ね1400kg~
・アシスト力が欲しい、サーキット、ドリフトなど高負荷での連続使用を想定される場合
・旧車等で、修理代替え利用など、快適な街乗りを求められる場合

既存キットがおすすめ
・取付スペースに余裕がない、省スペースで取付がしたい場合
・とにかく軽量化、重量を軽くしたい場合
・車重の軽い車種に使用される場合


 
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